こんにちは!
群馬県北群馬郡吉岡町の設計事務所「マイホームプラン設計室」の神場です。
当事務所は2022年7月に開業しました。
現在はハウスメーカーの外注設計士として日々お客様に設計提案をしております。
設計事務所を立ち上げる前は、地元の工務店とハウスメーカーに勤務しておりました。
どちらの会社も積極的に「ZEH」の家をお客様にご提案しておりましたので、それなりにZEHについては理解があると自負しております。
ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)
ZEH仕様のお住まいは、一般的なお住まいよりも「断熱性能を強化」し、「省エネルギーな住宅設備を採用」し、「太陽光発電を設置」し、「発電で家の消費エネルギーを概ねまかなえる」、そのような仕様の住まいとなります。
特に太陽光発電について国の目標としては、、「2030年以降に新築される住宅について、ZEH準の水準の省エネ性能の確保を目指すとともに、新築戸建住宅の6割において太陽光発電設備が導入されていることを目指す」とされています。
さらに2022年9月に東京都のこれからの方針として「一戸建て住宅を含む新築建物への太陽光パネル設置を原則義務化する制度」を2025年4月からの施行を目指すことが発表されたように、太陽光発電を建物に設置することがますます当たり前に求められる時代になってきたなと感じております。
太陽光発電設備を設置した「ZEH」仕様住宅のメリット3選!
私自身もZEH仕様の住まいに住んでいる身(補助金もいただきました)として考える、ZEH仕様住宅のメリットをご紹介させていただきます!
以上となります。
詳細をご紹介いたします。
家の温度を快適に保っても光熱費が抑えられる
まずこちらがZEH仕様の住まいを建てた場合の最大のメリットと考えます。
光熱費は暑い・寒いを我慢すればいくらでも抑えることが出来ますが、それでは健康的でないですし、近年の異常気象の中では、生命の危機に関わります。
余談ですが、私の実家はどんなに暑くても母はエアコンをなかなかつけません。
「暑くない」と母は言いますが、普通に暑いです。
断熱性能が高く、日射遮蔽がきちんとできれば、エアコン嫌い?な人でも少しはマシかもしれません。
(夏はエアコンをつけましょう!)
全館空調のお住まいのように、家中温度差のない環境で過ごすことを理想と考えると、積極的に暖・冷房する必要がございます。(そもそも全館空調は24時間暖冷房しています)
断熱性能が低い家で積極的に暖・冷房すると電気代がとても高額になってしまいますので、断熱性能を上げることが重要ですが、お金以外のところで考えると、、、
まず「断熱性能=保温性能」になります。
保温性能が高い住まいは、冬の寒い日に窓から入る太陽熱を家に保温しておくことが出来れば、それだけでお金を掛けない暖房効果が得られます。
(夏は十分に日射遮蔽する必要がございます)
ちなみに我が家は2階リビングで1年中ほとんどカーテンを閉めることがありません。
(オーダーのウッドブラインドがそこそこ高かったのでもったいないですが、、、)
夏は日差しを遮蔽して
冬は取り入れる
特に冬は天気が良い日は暖房を消しても十分暖かいです。
快適な住まい環境を実現するためには高い断熱性能(できれば気密性能も)が必要です。
災害に備えられる
省エネルギーな設備として採用されることが多いのが「貯湯タンク式給湯機(エコキュートなど)」です。
これは名前の通り「貯湯タンク」を有する給湯機ですので、断水時には貯湯タンクより湯を引き出すことが出来ます。
この湯は飲用としては使えませんが、入浴や洗濯などの生活用水としては十分に利用できますので、災害時にはとても助かります。(近年飲用水は住まいにストックしている方も増えているようですし)
さらにエネルギーをつくる太陽光発電は、停電時でも日中発電していれば、太陽光発電した分の電気を使用することが出来ます。
冷蔵庫の非常用電源として使うことが多いですが、その他には、ポータブル電源に日中蓄電して夜間に使うことを考えても良いと思います。
(近年アウトドアブームという事もあり、調理は他のものでまかなうことも出来そうです)
将来のメンテナンス(費用)を準備できる
将来のメンテナンス、、、
こちらは避けて通れない部分です。
代表的なのは「機器の故障による交換(給湯機・24時間換気扇・エアコン・照明)」と「外装部の劣化による交換・補修(屋根・外壁)」になります。
ほとんどのものが数十万円単位で費用が掛かってまいりますので、修繕費の準備が必要です。
太陽光発電を設置し「売電」という仕組みを取り入れている場合は、毎月売電収入を得ることが出来ます。
例えば私の自宅の場合は、7kwの太陽光パネルを設置して、暖・冷房を積極的に行った住まいでも年間12万円以上は収入を得ています。
これを10年続けられれば、10年後には大きな修繕費をためることが出来ます。
もし売電収入を10年間得られない計画の場合(初期ゼロ太陽光など)も、発電した電気を家で使うことによって、本来買うはずだった電気を買わないで済むので、電気代を大きく削減できます。
削減した電気代を少しでも修繕費としてためられれば、メンテナンス費の準備も出来るのではと考えます。
最後に
ハウスメーカーを中心に当たり前になりつつあるZEH住宅については、大手住宅会社だけではなく、地元工務店や私のような個人の設計事務所でも取り組んでゆく必要があると考えます。
エネルギーを自給自足するという考えは、これからの時代には必要な事ですので、微力ながら私も貢献できればと考えております。
まとまりませんが以上です。