建物の外観デザインを大きく左右する!選ばれる外壁材5選!

こんにちは!

群馬県北群馬郡吉岡町の設計事務所「マイホームプラン設計室」の神場です。

当事務所は2022年7月に開業しました。

現在はハウスメーカーの外注設計士として日々お客様に設計提案をしております。

さて、お住まいづくり(設計部門)の流れは、間取りと外観デザインを検討するところからスタートします。

「間取り」は動線や収納力など使い勝手を検討し、「外観デザイン」はお客様の好みやこだわりを検討・反映してまいります。

外観デザインは外壁材料で大きく変わる⁉

シンプルな外観デザインの場合は特に、外壁材料ひとつで大きく印象が変わります。

四角形の凹凸のない外観デザインの場合、「塗り壁」のようなシンプルな仕上げ材料と「タイル」のような立体感のある重厚な仕上げ材料では、大きく印象が異なります。

お客様の求める外観デザインによって、適した外壁材料が異なりますので、今回のブログ記事が少しでも材料選定にお役立ち出来れば嬉しいです。

特徴の異なる外壁材5選!

今回のブログでは5種類の外壁材の特徴をご紹介いたします。

窯業系サイディング

「ニチハ株式会社より」

こちらは新築住宅では最もポピュラーで最も使われている材料ではと考えます。

サイディングは、塗装されたパネルを張り合わせて使用し、タイル柄や石目柄、木目柄などデザインバリエーションが非常に豊富です。

様々な外観デザインに合わせやすいことから、私たちも非常に提案しやすい材料となります。

サイディングパネルは大きさが決まっていて、大きいものでも横幅3mほどとなりますので、多くの場合、つなぎ目にシーリング目地が入ります。

例えばこのシーリング目地色に「ホワイト」を選ぶと、新築時はきれいなのですが、年数とともに砂等が付着してかえって目立ちやすくなるので注意が必要です。

金属系サイディング

「ニチハ株式会社より」

こちらは材料が「金属」になりますので、外観デザインは無機質な冷たい印象となります。

好みが非常に分かれるデザインです。

ちなみに私の自宅はこの材料を使っていまして、私は気に入っておりますが、妻からは不評です。
(倉庫みたいと言っていました、、、妻は塗り壁が好みのようです)

金属サイディングを使う場合の注意事項は「雨音」です。

雨が外壁にあたると「パタパタ」と音がします。

雨の日の車内をイメージしていただくと良いと考えます。

就寝時に静かでないと寝れないという方は注意が必要です。

塗り壁

こちらはモルタル下地や先にご紹介したサイディング下地の上に、職人さんがローラーやコテを利用して現場にて塗り施工します。

目地がなくシンプルできれいなデザインとなります。

手作業による施工となりますので、唯一無二の見た目になるのと、カラーバリエーションが非常に豊富なのがメリットです。

デザイン的には、万人受けする美しいものとなります。

デメリットは湿式という事もあり、ひび割れが生じてしまうことがり、割れがシンプルなデザインの分、目立ちやすいところかと考えます。

ALC

こちらは有名なところでいうと旭化成さんの「へーベルパワーボード」が該当します。

ALC板とは、気泡の入った軽量コンクリート板になりまして、材料の耐火性能や耐久性能、防音性能に優れたものとなります。

ALC板本体は無塗装となりますので、表面は塗装する必要がございます。

それゆえに、材料の耐久性能は高くても、表面の塗膜は、塗装材料によって大きく左右されますので、一見メンテナンスコストが抑えられるように見えても、注意が必要です。

外観デザインは厚みがある分、とても立体的で高級感を感じることが出来ます。

タイル

ノーメンテナンスの外壁と考えると、「タイル」をイメージされる方が多いと考えます。

タイルは色褪せしにくく、耐久性が優れた長寿命の材料です。
(屋根の瓦に近い材料です)

また、材料独自の立体感から先のALC同様に高級感を感じることが出来ます。

しかし一般的にどの外壁材料よりも「高価」になりますので、先のメンテナンスコストを抑えられても、新築時の初期投資がその分掛かってしまうところがデメリットとなります。

まとめ

外壁材の選定は、見た目のデザインだけでなく、10年20年後のメンテナンスにも大きく影響します。

外壁のリフォーム工事費用は、安くても30万円くらいから、高い工事だと120万円を超えてきます。(価格.comのサイトを参考)

デザインとコストのバランスを考えて、お客様のマイホーム計画にベストな選択をする必要がございます。

メンテナンスだけを考えると瓦屋根でタイルの外壁の家が良さそうですが、そこにお金を使いすぎて、間取りや住宅設備が貧相になった家は、実際に生活してみて満足出来るのかは不明です。

新築時には先のメンテナンスコストに目が行きがちですが、生活を始めると、高級感のあるメンテナンスフリーの外壁よりも、収納が多く使いやすい間取りや家事ラク設備の方が満足度・充実度が高いのではと個人的には考えています。

バランスが大事です!

まとまりませんが以上となります。











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