こんにちは!
マイホーム計画お役立ちブログ」のtakaです。
すっかり冬らしく寒くなってきまして、今週末のクリスマスには雪が降るのでは?とも言われていましたね!
そんな冬本番の今回は、最近多い暖房方式「全館空調」について書いてみたいと思います。
それでは今回のブログの概要は、、、
- 住宅で使われる暖房方式
- 全館空調のメリット
- 全館空調のデメリット
これらについて書いてゆきます。
住宅で使われる暖房方式
■様々な暖房機器
住宅に限らずスタンダードな暖房機器は、冷房も兼ねることができる「壁掛けエアコン」になると考えます。
「エアコン」はいまやサーキュレーションや加湿機能も備えているものもございますので、一台で何役もこなせます。
壁掛けがデザインで的にお好みでない場合は、壁埋め込みや天井埋め込みタイプもございます。
その他の暖房機器は、従来からある「こたつ」や床暖房、風をあまり感じることのない「オイルヒーター」などもございます。
しかし、エアコン以外のこれらには「冷房」が機能としてございませんので、結局「エアコン」は必要になってしまうと考えます。
そのことから「エアコン」がない生活というのはあまり考えられず、台数に差はあっても、どの家庭にもあるもの、、、しかし、インテリア的に好みでないという方も増えて「全館空調」が近年住宅でも採用される機会が増えたのではと考えております。
■全館空調の仕組み
全館空調は、1台もしくは2台程度の熱源機(ほとんどがエアコン)により暖めた(冷やした)空気を、ダクトを介して各部屋に運び、暖房冷房するシステムとなります。
さらに空気調和設備ということもあり、換気による空気の入れ替えも同時に行っております。
一般的に「空調機械室」というスペースを1~2帖程度の大きさで設けつつ、ダクトを通すスペースも必要となりますので、床面積としてざっくり「1坪」ほどこのシステムのために使う必要がございます。
全館空調のメリット
全館空調のメリットは、各室の温度差が少ないという部分に尽きると考えます。
家中の天井裏にダクトを通し、各室を換気をしながら強制的に暖房冷房しますので、当然温度差が少なくなります。
個人的にはおうち時間が増えた今の生活スタイルでは、ぜひ取り入れたい、、、
もう一度家を建てるなら絶対採用したいと考えております、
また、ブログ記事冒頭にも書きましたが、エアコンが室内に出てこないところも、インテリア的に邪魔することがなく私は好みです。
全館空調のデメリット
全館空調のデメリット、、、というか、お客様と打ち合わせしていて最終的に採用されない場面であげられる理由は下記になります。
- 使わない部屋も暖房冷房してしまうのがもったいない
- 空調室のせいで床面積が大きくなるのが納得できない(坪単価はかかる)
- 熱源機が壊れた場合、家全体の暖房冷房が出来なくなるのが不安
- 各室で細かな温度設定ができないのが不便
- 各室の「音」が筒抜けになるのが嫌
このあたりが多い理由となります。
1~4はイメージが比較的にしやすい部分かと思いますが、「5」に関しては結構盲点で、筒抜けになりがちな理由は2つ。
1つはダクトで各室がつながっていることと、もうひとつは、温度差をなくすために、扉上などに換気口を設けたりすることが多いからです。
これは、例えば8帖の洋室と4.5帖の洋室があった場合、それぞれの部屋が同じ「風量」で暖房冷房されると、当然面積が小さい部屋が暖かくなりすぎたり涼しくなりすぎたりします。
それを防ぐために、洋室の扉上に開口部を設けて、ほかの空間に暖房冷房した空気を導けるように工夫することが多いのが理由です。
さらに設計者として全館空調の場合注意しないといけないことは、、、
- 天井裏ダクトと梁せいによって天井高さが低くなることがある(特に大空間、リビングなど)
- 空調室の直下に極力ダクトスペースを設ける必要があるため、設計上の制限が大きくなる
このあたりもございます。
まとめ
メリットよりもデメリットの方が多い印象となってしまいましたが、基本的には私は「全館空調」が好きだしおススメです。
価格的にはエアコン利用のお住まいよりも全館空調のほうが高くなりますが、住まいを快適にする上ではとても良いシステムだと考えております。
今回のブログで取り上げた「全館空調のデメリット」が気にならないのであれば、今では様々な住宅会社で全館空調を提案していますので、一度ご検討することをおススメします。
以上となります。
今回のブログ記事が少しでもお役立ちできると嬉しいです。
次回もよろしくお願いいたします。
マイホーム計画お役立ちブログ
作成者 taka